怪獣の消しゴムのビジネスに忙しかった日々も、小学3年生の頃に一変します。
毎週土曜日に、学習塾に通うことになったのです。
その塾は、自宅から少し離れた姫路市内にありました。
毎週土曜日には、午前中の学校の授業が終わると、帰る途中で母親が待っているのです。
そして、家にも帰らずそのままバスに乗って塾に通っていたのです。
バスの中でお弁当を食べながら・・・
その塾は、ズバリ「勉強を教えてくれない塾」でした。
つまり、学校で習っていないことを、参考書などを見て自分で勉強しなさいという塾だったのです。
春休みを利用した7日間ほどの講習会では、その後1年間に学校で習うことのすべてを勉強させられました。
例えば、2桁×2桁の掛け算のやり方をまだ習っていない小学生に、自分で本を見て勉強しなさいというのです。
教えてもらうことが当たり前の小学生にとっては、あまりにも過酷な仕打ちです。
さらに、驚く量の宿題が毎日出されるため、毎日泣きながら勉強していたことを記憶しています。
そのため、講習会の期間中はほとんど寝る時間もなく、子供ながら毎日フラフラでした。
当時は酷い塾だなという思いが強かったのですが、結局、小学校卒業までの4年間休まず通いました。
不思議なことに、両親によると、一度も行きたくないとは言わなかったそうです。
生まれつき怠け者の自分には合っていたのでしょう。
そんなスパルタ式の過酷な塾でしたが、その後の自分を振り返ると、少なからず役に立ったこともありました。
・毎日テストがあり、成績が張り出されていたため、闘争心が養われたこと
・勉強を教えてくれない塾のため、自分で勉強できるようになったこと
6年後に大学生になった時、その塾で講師をすることになりました。
やはり、その塾が嫌いではなかったということかもしれません。
(Episode 2)
信和綜合会計事務所(大阪市中央区の税理士法人)
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