東日本大震災以後、テレビCM・歓送迎会・入社式など自粛が連鎖していました。
また、最近では、あちこちで「過度の自粛はやめよう!」という声が上がっています。
今に始まったことではありませんが、この国には、誰かが言い始めると他の人も同じようなことを言わねばならないような雰囲気があります。
それが我々日本人の良い部分でもあり悪い部分でもあるとは思いますが、今回は「大人の事情」も影響しているようです。
確かに、被災者の方への気遣いから様々な行事を自粛されている会社も多かったとは思います。
しかし、自社だけテレビCMや歓送迎会などをすると、世間から批判されそうだから止めておこうと考えた会社も多かったのではないでしょうか?
また、みんなで自粛をやめれば、自社だけ批判されることはないと考えた会社もあるように思います。
世間の目を気にする日本では、それが正しいことか、正しくないことかだけを単純に判断するということは、意外に難しいのかもしれません。
そんな中、CMを自粛することが被災地への支援にはならないことを判断し、早い段階でCMを再開した京都銀行など一部の会社には敬意を表したいと思います。
原昇平