某大監査法人が大規模な希望退職を募っているようです。
監査法人を離れて15年以上経過する私にはピンときませんが、伝え聞いたところでは400人規模のリストラだそうです。
以前では考えられない事態ですが、それほど監査法人の収益性が低下しているということなのでしょう。
その原因は意外に単純です。
数年前は内部統制(J-SOX)業務に関する監査法人への需要が高く、どの大監査法人も年間数百人単位の採用を行っていました。
しかし、J-SOX特需は長く続くことはなく、その代替業務を獲得することも順調にいかず、昨年頃から人員過剰となっていたようです。
J-SOX特需は長続きしないということは誰もが認識しているのに、どうしてそんなに人員を増やすのか?
需要があるからといって監査報酬を極端に増額提示することには無理があるのでは?
そんな危惧の声は当時にも上がっていましたが、すべては後の祭りです。
まさに「栄枯盛衰」を感じます。
やはり、現在は油断するとすぐに淘汰されてしまう時代なのでしょう。
そんな時代だからこそブレることなく堂々と生きたいものですが、どうしても自分の立ち位置や向きがこれでよいのかと気になってしまいます。
そんな漠然とした不安を抱えてしまうのが日本人の弱いところなのかもしれません。
信和綜合会計事務所(大阪市中央区の税理士法人)
http://www.shinwa-ac.net/
税理士をお探しの方がいらっしゃいましたら、信和綜合会計事務所に是非ご紹介ください。