大王製紙は元代表取締役個人に対して、子会社等を介して100億円を超える資金を貸し付けていたようです。
報道などで連日騒がれていますが、そんな上場会社があるとは思いもよりませんでした。
「役員に対する使途不明の貸付金」など、中小企業でも望ましいものではありません。
しかし、巨額の資金の使途について、他の取締役や監査役が本当に知らなかったなどということはあり得るのでしょうか?
平成23年3月期の有価証券報告書の関連当事者情報に、元代表取締役に対し2,350百万円の貸付があると記載されているのに。。。
ひょっとすると役員であっても訊いてはいけない雰囲気だったのかもしれません。
もう一つのガバナンス(企業統治)の砦が公認会計士による外部監査です。
同社の外部監査を担当しているのは『世界品質』を唱える監査法人ですので、監査上は問題がなかったという結論に恐らく間違いはないのでしょう。
いや、間違いでなかったことを祈ります。
最後に一句。
ガバナンス 築くも壊すも 経営者
信和綜合会計事務所(大阪市中央区の税理士法人)
http://www.shinwa-ac.net/
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