公認会計士として「AIJ問題」に触れないわけにはいきません。
現時点では不透明な部分が多すぎますが、テレビや新聞で報道されていることが事実であれば、あまりにも酷い詐欺事件です。
投資で損をすることはプロでもよくあることですが、損失を繰り返して元本までなくしてしまうのはプロではありません。
しかし、元本がゼロになっても自称プロは責任を取ることはありません。
理不尽ではありますが、プロとしての力量を見抜けなかった委託者の責任になるのです。
今回の問題はそんなことではありません。
彼らは運用成績を偽っていたのです。
つまり、プロとしての力量を実際よりも極端に良く見せかけて資金を集めていたということです。
少しでも運用成績の良い投資顧問会社に運用を委託したいという委託者の気持ちにつけこんだ卑劣な犯罪行為です。
残念なことに、運用成績を偽るに際して、公認会計士が虚偽の監査報告書を作成していたという報道もあります。
事実であれば、関与した公認会計士もただでは済まないと思いますが、やはりお金をもらっている会社を監査するということには無理があります。
公認会計士協会が取り組んでいる職業倫理の強化や監査の品質管理では解決できない問題ではないかと思います。
信和綜合会計事務所(大阪市中央区の税理士法人)
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