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ゆく年くる年(15)

令和3年も最後の日となりました。
最近はコラムを更新する時間も取れず、気がつけば大晦日で9か月ぶりの更新になってしまいました。

今年も多くの人が一年中コロナに振り回されたこともあり、世界はコロナ禍からいまだ抜け出せずにいると一般的に認識されています。
この認識が正しいのかもしれませんが、私はそのようには考えていません。

確かに、外国では感染者数が過去最大になっている地域もあり、わが国も年明け以降は感染者数が大幅に増えるかもしれません。
しかし、重症者数や死亡者数は以前のような比率では発生しないことは統計的にも明らかです。

わが国では、8割以上の人が2回のワクチン接種を済ませ、3回目の接種が準備されています。
また、一部の人に限定されてはいますが、内服薬についても準備が進められています。
これ以上何を望むことがあるのでしょうか?

日本ではマスクが義務付けられているわけではないのに、ほぼすべての人が愚直にマスクをつけています。
そして何よりも、マスクを外してもよいといわれても、周りの人の大半がマスクを外さない限り自分のマスクを外さないのが日本人なのです。
これは世界にも誇れることなのだと思います。

私はコロナ禍がいつまで続くかわからないとは考えていません。
これから数か月で抜け出せるかは断言できませんが、少なくとも出口への道筋は見えている状態だと考えています。

明けない夜はありません。
どうか良いお年をお迎えください。


令和3年12月
原昇平