日経平均株価は、円高の進行や先週末のニューヨーク市場の株安などの影響を受けて、1万6000円を大幅に割り込んでいます。
8月中旬の大暴落からようやく持ち直す兆しを見せていただけに、ショックを受けた方も多いかと思います。
また、一方では、都心部の地価も「上げ止まり」の様相を見せているとも言われており、今後の推移が予測しにくい状況となっています。
相場の格言に
「もうはまだなり、まだはもうなり。」
というのがあります。
多くの人が「もう」そろそろ上げ止まるだろうと感じている段階では、「まだ」上がる可能性が残されており、逆に、多くの人が「まだ」上がるだろうと感じている時点で、「もう」上がらないことがあるという意味です。
つまり、相場は誰にも正確には予測できないということなのです。
バブル景気の時には、実際には相場の天井を過ぎているのに、「まだ」上がるだろうと思った人たちが数多く存在しました。
そのため、傷も大きくなったといわれています。
その点、現在の状況は、「もう」上げ止まるだろうという人と、「まだ」上がるだろうという人の思いが錯綜していますので、ある程度健全なのかもしれません。
信和綜合会計事務所(大阪市中央区の税理士事務所)
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