1月から、たくさんのテレビドラマがスタートしています。
個人的には大河ドラマは外せないのですが、その他にも惹きつけられるドラマが多いように思います。
「華麗なる一族」
「拝啓、父上様」
「わるいやつら」
などです。
中でも、「ハケンの品格」などは、会社が派遣社員を多用する世相を反映しているのかも知れません。
最近では、一般事務に限らず、特殊な専門技能を売り物にした派遣業も注目されています。
(マグロを解体できる人がいるのかどうかは知りませんが・・・)
会社が、正社員でなく派遣社員を多用する理由にはいくつかあります。
・コスト面(賞与・社会保険が発生しない)
・人事管理面(当たり外れがあっても、一定期間毎に見直可能)
・税金面(消費税の課税仕入として、消費税額を圧縮できる)
広い目で見た場合は、いずれも「コスト削減」につながります。
私は派遣制度を完全に否定するつもりはありません。
ただ、派遣社員をうまく使いこなせている会社は、実際のところ非常に少ないように思います。
派遣社員をうまく使いこなしている会社は、ルーチンワーク化した業務を派遣社員の方に担当させています。
そのためには、業務ごとに権限と責任が明確になっていなければならないのです。
「とりあえず社員の代わりにいろいろやってください。」ではお話になりません。
派遣期間が終了する度に、また仕事を教えなければならなくなるからです。
また、情報管理の面でも問題があります。
ドラマでも採り上げられていましたが、派遣社員が業務上知りえた情報を流出させるリスクです。
ここでいう「情報」は電子データだけをさすのではなく、業務の過程で見たり、聞いたりしたことも含みます。
これらの情報は、流出していることに最後まで気付かないことも多く、気付いたとしても手遅れになることもあります。
ドラマの設定のように、3ヶ月で人員が入れ替わる状況での守秘義務は、モラルという「神聖」であるがゆえに「曖昧な」ものに頼っているといわざるを得ないのが現状です。
コスト削減のために、もっと大事なものを失うことは、「本末転倒」のような気がします。
大阪市中央区の信和綜合会計事務所
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