NHKの土曜ドラマ「監査法人」が先週よりスタートしています。
私は「大河ドラマ」と「その時歴史が動いた」を除いて、NHKの番組は基本的には見ないのですが、このドラマにはハマってしまいそうです。
おそらく、初めて公認会計士にスポットを当てたドラマではないかと思います。
実は、以前からずっと残念に思っていました。
医師や弁護士を主人公にするドラマはたくさんあるのに、どうして公認会計士を主人公にしたドラマがないのかと。
やはり、話題が専門的になってしまう点と地味な仕事のイメージがドラマには向かなかったのでしょう。
今回のドラマは、そういう意味でもかなりの意欲作です。
第一回目を見た感想ですが、細かい場面設定などについて言いたいことはたくさんあります。
「主査なのに期末監査で初めて会社を訪問するわけないだろ!」
「期末監査のときに、現場視察をしても手遅れだろ!」
まさに「突っ込みどころ」が満載ですが、そういうことを書き始めると長くなるので差し控えます。
ただ、これだけは言っておかねばなりません。
ドラマでは、多少の粉飾には目をつぶる「ぬるま湯監査派」と一切の粉飾を認めない「厳格監査派」の対立が描かれています。
さらに、古い会計士が「ぬるま湯監査派」で、新しい会計士が「厳格監査派」であるかのように区分されていますが、これでは視聴者の方に大きな誤解を与えるのではないかと思います。
当然のことながら、古い会計士の中にも「厳格監査派」である人は多くいますし、新しい会計士の中にも「ぬるま湯監査派」に近い人もいるかもしれないのです。
古い会計士の方の名誉のために言いましょう。
私が上場会社の監査に携わっていたのは15年ほど前のことですが、私が直接知り得る限り、粉飾とわかっていながら目をつぶるような会計士はいませんでした。
残念なことに、私が開業前に所属していた監査法人の東京事務所では、粉飾に加担した「ぬるま湯監査派」の会計士が複数逮捕され、法人自体も昨年解散しました。
しかし、所属していた会計士がすべて「ぬるま湯監査派」では決してありません。
大半の方が「厳格監査派」なのです。
ドラマの詳細はこちら↓
http://www.nhk.or.jp/dodra/kansahoujin/index.html
信和綜合会計事務所(大阪の税理士法人)
http://www.shinwa-ac.net/
税理士をお探しの方がいらっしゃいましたら、信和綜合会計事務所に是非ご紹介ください。