私が駆け出しの会計士であった20年ほど前から、一貫して感じていることがあります。
今までは遠慮をして、親しい人にしか話してこなかったことです。
しかし、もうそろそろ話してももよい頃でしょう。
「経営コンサルタント」と自称する人たちはなぜ自分で事業をしないのか?
経営に長けているはずの人たちがなぜコンサルティング業という名の日当稼ぎをしているのか?
なぜ自分で新たなビジネスモデルを立ち上げて、創業者利益を得ようとしないのか?
答えは簡単です。
会社を経営したこともなく、経営に長けているわけでもなく、優れたアイデアもないので、自分で事業などできないのです。
これまでは、「経営コンサルタント」なる人たちの商売の邪魔をすることは本意ではないため、発言を差し控えてきました。
しかし、ある「経営コンサルタント」の作成した「経営計画」なるものが酷すぎたので、意を決して書くことにしたのです。
詳細は頭に血が上ってしまうので書きませんが、金融機関に見せると相手にされず笑われるレベルの代物でした。
この似非「経営コンサルタント」は会社から報酬をもらうことにしか興味がないようです。
彼らのおかげで、「コンサルティング」という言葉さえ、胡散臭い汚れた印象を持たれかねません。
この似非「経営コンサルタント」に是非とも言いたい。
あなたの周りをよく見てください。
一廉のコンサルタントは「経営コンサルタント」などという胡散臭い肩書は使っていないことに気が付きませんか?
ちなみに、私はコンサルティング業やコンサルタントすべてがインチキだと言っているのではありません。
・小売業の店員のお客様対応に問題があるので、接遇のプロに指導を依頼する。
・ウェブ販売のノウハウがないので、ウエブマーケティングのプロにサイトの構築や有効な広告媒体の提案をしてもらう。
・労働環境改善のためにメンタルヘルスの専門家にアドバイスをしてもらう。
このような場面で、その領域を専門とするコンサルタントに支援してもらうことは、会社にとってプラスになるのではないかと思います。
確実に言えることは、本当のプロは専門領域が狭いものなのです。
しかし、経営については違います。
儲からないから経営コンサルタントに何とかしてもらいたい。
これが間違いです。
そんな連中に依頼しても、彼らはビジョンらしきものを語るだけで、結果には興味がありません。
興味があるのは自分が得るコンサルティング報酬だけです。
経営を変えるのは経営者でしかないのです。
自分で現実を直視し、悩み、試行錯誤を繰り返しながら考えることが経営者の仕事です。
そのためには数字が分らなければなりません。
数字がわからなければ、わかろうと努力する。数字がわかる人から、わかるようになるまで説明してもらう。
そこから逃げているようでは、会社経営など無理です。
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